「ファン・ネレ・オントウェルプファブリック」は、1931年から1990年にわたって、コーヒー、紅茶、煙草などを生産する工場として活躍しました。1931年の創業当時は、時代を先取りする画期的な建築として注目を集めました。
ガラスと鉄筋を主材にした工場のユニークな構造は、世界中のデザイナーの注目を集めました。設計デザインを手がけたのは、ブリンクマンとファンデル・フルフトの二人の建築家。光と空間のとらえ方がこの建築コンセプトの中核をなしていて、開かれた空間と清廉なデザインは、当時の工業用建築では例を見ない斬新なものでした。建築史に残る名作建築は、こうして生まれたのです。
1998年になると、この建物は工場としての役割を終えて、オフィスやイベント会場として使われるようになりました。ガイドツアーでは、国の史跡として指定されたこの建物、そしてかつての工場の歴史や詳しい情報が説明されます。