ハーレムのフランス・ハルス美術館

Ulrike Grafberger, 2013年3月5日, 944 ビュー

ハーレムのフランス・ハルス美術館

美術館に行くのが好きではない人もいるかもしれませんが、ハーレムのフランス・ハルス美術館(Frans Hals Museum)に行けば、気が変わるかもしれません。どうしてでしょうか?それにはいくつか理由があるのです…。 まず、ハーレムはオランダで最も素敵な町のひとつだからです。運河沿いに立ち並ぶ個性際立つ家々、白い跳ね橋、活気あふれる市場など、これらだけでもハーレムに行く価値があります。次に、フランス・ハルス美術館が建っている通りがとても目を楽しませてくれるものだからです。素朴な中庭を備え、びっしりと立ち並ぶレンガ造りの切り妻屋根の家々からは、数百年も昔のハーレムの人々の暮らしぶりがうかがえるようです。ここに来ると時代を飛び越えてしまいそうです。また、この通りの名前もなかなかのものです。「フロート・ハイリヒラント(Groot Heiligland)通り」つまり「大いなる聖なる地」なんていう名前の付く通りに住んでいると言える人々が世の中にどれだけいるでしょうか。特別な、特権のある場所にいる気分になります。

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美術館に行くのが好きではない人もいるかもしれませんが、ハーレムのフランス・ハルス美術館(Frans Hals Museum)に行けば、気が変わるかもしれません。どうしてでしょうか?それにはいくつか理由があるのです…。

まず、ハーレムはオランダで最も素敵な町のひとつだからです。運河沿いに立ち並ぶ個性際立つ家々、白い跳ね橋、活気あふれる市場など、これらだけでもハーレムに行く価値があります。次に、フランス・ハルス美術館が建っている通りがとても目を楽しませてくれるものだからです。素朴な中庭を備え、びっしりと立ち並ぶレンガ造りの切り妻屋根の家々からは、数百年も昔のハーレムの人々の暮らしぶりがうかがえるようです。ここに来ると時代を飛び越えてしまいそうです。また、この通りの名前もなかなかのものです。「フロート・ハイリヒラント(Groot Heiligland)通り」つまり「大いなる聖なる地」なんていう名前の付く通りに住んでいると言える人々が世の中にどれだけいるでしょうか。特別な、特権のある場所にいる気分になります。

聖なる地の老人

フランス・ハルス美術館の話に戻りましょう。この美術館は、フロート・ハイリヒラント通りにあるというだけでなく、17世紀に建てられた歴史的な建物「アウデマンネハウス(Oudemannnehuis)」(老人の家)を利用しています。17世紀と18世紀、この建物は養老院でした。ここでの住み心地は悪いものではありませんでした。緑豊かな中庭は、パイプをふかしたり、ビールを飲んだり(養老院の規則でビールは2杯までとされていました)、おしゃべりをするために集まるのに申し分のない場所でした。ちなみに、女性たちは別の建物に住んでいました。

この養老院の男性理事と女性理事の記念肖像画がフランス・ハルスの作品の中で最もよく知られている作品のいくつかを占めることから、フランス・ハルスは晩年、この養老院の住人だったのではと当初考えられていました。しかし、そうではなく、画家たちが町の裕福な人々や美人の肖像画を描くのが時代精神だったということに過ぎません。そして、ハーレムにはそのような肖像画が山ほどあるのです。

有名人の画家

フランス・ハルス美術館に掛けられている記念画のカンバスに描かれているのは、かつて養老院やその他の施設を運営していた裕福な市民である彼ら理事たちだけではなく、ハーレムに特に多大な富と繁栄をもたらした、オランダ黄金時代を飾る数々の有名人たちもいます。フランス・ハルスの絵画で最もよく知られているものに、他の作品と同様に記念として描かれた、ハーレム・ギルド警備隊の集団肖像画があります。フランス・ハルスは、68人の警備隊と下士官たちの姿を5作品に収めました。ひだ襟のついた黒服に身を包んだこれらの男性たちは、自分を描いてもらうために何ギルダーかを支払わなくてはなりませんでした。それらのうち1作品に、フランス・ハルスは自身の姿を描いています。

フランス・ハルスは、こうして得たお金を有効に使うことができました。なぜならば、彼には2人の後妻たちとの間に14人の子どもたちがいたため、常に資金不足だったからです。レンブラントやフェルメールと並ぶ、オランダ屈指の画家の一人としての重要性は、彼の死後まで認められることはありませんでした。フランス・ハルスは、存命中にも名前は知られていましたが、いつも破産状態でした。そんな彼に、17世紀上流社会のグルメに支払う資金力はあったのでしょうか?フランス・ハルス美術館の絵画からは、オランダ黄金時代の生活ぶりがはっきりと見て取れます。しろめ製の水差し、オリーブ、熟成したゴーダチーズ、燻製ニシンや牡蠣など、当時の上流階級の生活は悪いものではなかったようです。

力強いストロークとパワフルなロールモデル

フランス・ハルスは、そのパワフルで大胆な筆遣いから、最初の「近代画家」として謳われています。繊細に筆を走らせて描く同時代の画家たちとは対照的に、フランス・ハルス(1582-1666)は自由で生き生きとしたスタイルで描いていました。絵画の中の人物が動き出すかのように見えるほどです。

この比類のない絵画のスタイルが広がり、それから数百年の後、クロード・モネとエデュアール・マネがフランス・ハルスの絵画を見にハーレムを訪れました。この2人のような有名画家が訪れたくらいですから、ハーレムに来てフランス・ハルス美術館を訪れないわけにはいかないでしょう。

住所:
フランス・ハルス美術館(Frans Hals Museum):ハーレム市フロート・ハイリヒラント62(62 Groot)Heiligland, Haarlem

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